【鬼滅の刃】栗花落カナヲの強さを考察


※ジャンプ連載の多大なネタバレを含みます。
 アニメ派、単行本派の方はご注意ください。




『鬼滅の刃』、最近すごい人気ですね。
原作の独特かつ秀逸な世界観、ストーリー、キャラクターがあのufotableの神作画と掛け合わさることでとんでもない作品が生まれた感じがします。

ufotableといえばFateですが、以前奈須きのこさんが鬼滅を絶賛していたことも印象深いです。

また、少年ジャンプでの連載のほうも最終決戦か!?という勢いで非常に盛り上がっております。

そんな連載のほうで現在中心となっている登場人物、『栗花落カナヲ』ちゃんについて考えていきます。

 

栗花落カナヲとは

栗花落(つゆり)カナヲ

鬼殺隊隊員の少女で、主人公・炭治郎の同期です。
蟲柱・胡蝶しのぶの継子として幼いころから鬼殺の訓練を受けています。
使用する流派は花の呼吸です。

幼少のころ、親に売られたところを胡蝶姉妹に助けられます。
幼少期の過酷な暮らしの影響で感情を失っており、自分の意志を持ちません。
そのため、カナエからもらった銅貨を投げてその裏表を自分の意志として行動していました。

そんな状態でしたが、カナエたちとの触れ合いで次第に温かい感情を取り戻していき、
炭治郎の「心のままに生きる」という言葉を聞いて以降は少しずつ自分の意志で行動するようになります。
現在は感情を表に出すことも増えてきています。

また番外編での描写から、『鬼滅の刃』という作品の恋愛面でのヒロインポジションでもあると思われます。
(作品のヒロインは禰豆子)

これだけの設定を持ちながら、出番は異様に少ないです。

 

カナヲって強いの?

カナヲはいままでほとんど戦闘シーンの描写がなく、その実力は謎に包まれていました。

そして現在、ジャンプ本誌にてついにカナヲ初の本格戦闘がはじまりました。
相手は敵幹部のNo.2「十二鬼月 上弦の弐・童磨」です

この戦闘についてさまざまな議論が交わされています。
事の発端は最新話の童磨のこのセリフからです。

「この娘 ややもすると 今喰った柱の娘より実力があるのかもしれない」

このセリフから「ふぁ!?柱クラスの実力なの!?」「師匠のしのぶさんより強いとかないやろ」「カナヲとか同期で一番弱いと思ってたわ」などといった様々な声が上がっています。

たしかに一見、ご都合主義で無理やり強キャラ設定にしたように思えるかもしれませんが、読み返すとその強さを裏付ける描写がいくつか存在しています。
1つずつ振り返っていきましょう。

最終選別

鬼殺隊”最終選別”終了直後の場面です。
最近ちょうどアニメでやっていたとこですね。

最終選別の合格条件は鬼の放たれた山の中で7日間生き延びること。
鬼との戦闘は避けられません。

20人以上参加していたにもかかわらず、合格者は4名のみ。
他参加者は全員死亡し、炭治郎、善逸、玄弥は傷だらけの状態で生き残りました。

そんななかカナヲは傷がないどころか着物に汚れすらついていません。
笑顔でちょうちょと戯れるほどの余裕もあります(かわいい)。

おそらく最終選別の相当前からしのぶ、カナエにより鬼殺の訓練を受けてるため、
そもそものスタートラインが他の隊員とはまったく違うと考えていいでしょう。
すでに全集中・常中を習得している可能性も高いです。

この時点では
カナヲ>>>>>炭治郎、善逸、玄弥 
であると考えていいかと思います。

※このあと1年ほど出番がなく、名前も明かされていなかったため”蝶子ちゃん“などと呼ばれていました。

那田蜘蛛山

那田蜘蛛山編で再登場です。間が空きすぎです。
はじめてセリフを発するのもここになります。

事後処理部隊・隠に指示を出している様子から、そこそこ高い階級にいることが推測されます。
踵落としで炭治郎の顎を割るという活躍も見せています。
(主人公との初絡みがこれて)

蝶屋敷での隠によるカナヲ評は以下のようになっています。

「継子ってのは柱が育てる隊士だよ 相当才能があって優秀じゃないと選ばれない
 女の子なのにすげぇよなあ」

柱の継子に選ばれている時点で逸材ということがわかります。

余談ですが、蝶屋敷編のカナヲの作画は非常に気合が入っています(かわいい)。

機能回復訓練

現状、カナヲの強さがはっきりと描写されたのは機能回復訓練のみです。
この回が実質、カナヲの強さの答え合わせのようなものです。

反射訓練、鬼ごっこでカナヲに挑む炭治郎たち。
炭治郎、善逸、伊之助は那田蜘蛛山での戦闘から並みの先輩隊士たちとは一線を画す強さなことがわかっていますが…

「それから五日間カナヲに負け続ける日々が続く
 伊之助も善逸もカナヲの髪の毛一本すら触れなかった」

つよい(確信)

この時点でも
カナヲ>>>>炭治郎、善逸、伊之助
であることは変わっていないと思われます。

さらに極めつけは炭治郎のこのセリフです。

 「匂いからしてまず違う 柱の人たちに近い匂いがする」

さりげないシーンのセリフですが、鼻の利く炭治郎からのこの評価です。
ここで炭治郎が強さを測り間違っていたというのは話の構成上なんの意味もないため、
この時点でカナヲは柱に近い実力があることは確定と考えていいと思います。

最後に炭治郎がカナヲに勝ちますが、
汗だくの炭治郎に対しカナヲは汗一つかいていないため、全力度合いには差がありそうです。
(炭治郎がカナヲの実力に近づいたことは間違いないですが)

また、カナヲの目に関する伏線も張られています(現在も未回収)。

「あとは…目か? 目が違う気がする」

「投げる手元は見てた 小細工はしてなかったはず……」

炭治郎たち同期は、それぞれ五感に関する特異体質を持っています。
炭治郎:嗅覚 鼻が非常に利く、相手の隙につながる”隙の糸”の匂いを感知することができる
善逸 :聴覚 耳が非常にいい、絶対音感、人の心や鬼の気配を音で感知することができる
伊之助:触覚 空気の揺らぎを感知して直接触れていないものをとらえることができる
玄弥 :味覚 鬼を喰うことで一時的に鬼と同じ体質になることができる

残る五感は「視覚」のため、カナヲは強化視覚の特異体質であると予想できます
他の同期を見るに、ただ動体視力がいいだけでなく目に関する特殊な力がある可能性も高そうです。
特殊な目を持つキャラってだけで強キャラ感ないですか。

柱稽古

ここから、現在連載中のお話と同じほぼ最新の時間軸です。

上弦との戦いに備えて開始された柱稽古。
ここでもカナヲの実力は垣間見えます。

隊士たちが柱を順番に巡って稽古をつけてもらうという内容です。
この順番というのが
音柱→霞柱→恋柱→蛇柱→風柱→岩柱
となっています。

順番は固定ではないのでは?という意見もありますが、
作中ナレーションで「まずは宇随によるしごき 基礎体力訓練から始まり~」と言及されているため、全隊士固定の順番で柱を巡っていくものと思われます。

蝶屋敷にて、カナヲとしのぶが会話するシーン(尊い)に注目してみましょう。

「私はこれから風柱様の稽古に行って参ります」

この時点のほか同期は炭治郎が療養中、善逸、伊之助、玄弥は柱稽古には参加していますが進捗具合は不明です。

しかし、この後炭治郎が風柱の稽古で善逸と合流した時にはすでにカナヲはいません。
岩柱の稽古で伊之助、玄弥と合流したときも同様です。

よって、カナヲが同期内最速で柱稽古を終えていることはほぼ確定となります。

カナヲの強さの描写が機能回復訓練以降ないため、炭治郎たちの成長についていけてないのではと思われることも多いようです。
ですが、現在も同期の先を行くカナヲは(非常に)さりげなく描写されているのです。

結論

このような描写の数々から、カナヲが同期の中でトップの実力というのは初期からブレていないことがわかります。
本誌最新話での上弦の弐・童磨の「柱より強いかも」発言もご都合主義や後付けではないんです。
ワニ先生はけっこう考えているんです(きっと)。

ただ、鬼滅の刃でいう「強さ」は
敵との相性や気持ちの状態、痣の発現等で大きく変わります。
殺しあったら誰が一番強いのかって考えるとまた別の話(というか答えはない)ように思います。

単純な戦闘力で同期を比べるとこんな感じですかね。

炭治郎(痣)>カナヲ>炭治郎≧善逸>伊之助>玄弥

うーん、難しい…。


カナヲVS.童磨はどうなる!?

ここまで散々「カナヲは強いんだ!」とグダグダ書いてましたが、
普通にやったら童磨には100%勝てないと思います。

いままでの描写的に上弦1~3は柱数人でも相当厳しい感じがしますし。

ただ、援軍が来るかといわれるとあまり来る気もしません。
VS童磨は蝶屋敷との因縁が深すぎて他のキャラが入る余地がないような。
だからといってカナヲが死ぬとも思えません。

キーになるのは以下の3つでしょう。

1.しのぶがカナヲに伝えた「童磨の殺し方」
2.しのぶの遺した指文字
3.しのぶの毒

「童磨の殺し方」と毒については、
しのぶさんのモノローグが最期まで余裕ない感じだったので正直あまり期待できない気がしてしまいます。

でもなにもないと本当に救いがなさすぎるし報われなさすぎるし、作劇的に考えられません。

1番ベタかつ現在予想されているのは
しのぶさんが「人間に戻る薬」を体内に仕込んでいて、それごと取り込んだ童磨にこれから効果が出てくる。
指文字は「薬が回る時間を稼げ」。
ってやつですね。

しのぶさんと珠代さんが共同で「人間に戻る薬」を完成させたことはおそらく確定といっていいので、十分あり得る展開です。

微妙な点としては、しのぶがカナヲに「童磨の殺し方」を伝えた時点では
「人間に戻る薬」は完成していないということでしょうか。

「やはり良い頃合いだわ」と言って話し始めたことから、以前から考えていた殺し方だと思われます。
そうなると、しのぶさんが伝えた殺し方と今回の作戦は一致しないことになります。
でも「童磨の殺し方」が未回収のまま終わるとも思えないんですよね…。

というわけで当サイトの予想は

今回はカナヲと童磨の決着はつかず。
しのぶさんが仕込んだ遅効性の毒で童磨の動きが鈍り、カナヲは殺されずに済む。
指文字は「逃げろ」。
しのぶが伝えた「童磨の殺し方」は今回は実行されていない(なんか条件があるとかで)。
因縁と「童磨の殺し方」は次章へ持ち越し。

・・・微妙。


カナヲ:感情があるが、それを表に出すことができなかった。
    姉2人を童磨に殺される。

童磨:感情がまったくないが、創った表情や言動であるふりをしていた。
   カナヲの姉2人を殺す。

という対比がしっかりできている2人なので
童磨の頸を斬るのはカナヲという結末は揺るがないと思うんですよね。

そもそも今章が最終章かどうかも意見が分かれてるんですが。
個人的には、この戦いの後作中で数年経ち「柱編」開幕だと思ってます。
(というか終わらないで…)

なにはともあれ、来週からの連載は見逃せないですね。
カナヲかわいい!正義!

おわり。

コメント

  1. 匿名 より:

    淫夢用語使うのはいいけどさ、ちゃんと正しく使えよなんだふぁってw

  2. けえ より:

    伏線も無事回収されましたね